プリティ・ウーマン Pretty Woman
患者さんに歯ブラシの説明をする時に、必ず「デンタルフロス」を使うように勧めるのだが、「えっ?なにそれ??」といわれてしまうこともしばしばである。「デンタルフロス」って歯と歯の間をお掃除する、いわゆるイトなんだけど、勧めてもなかなか使ってもらえないのが現状である。
シンデレラストーリーの映画「プリティ・ウーマン」では、ジュリア・ロバーツ扮する娼婦が隠れてフロスを使っているところを、リチャード・ギアに見つかっちゃうシーンがあって、この時リチャード・ギアは「オッ、こいつ娼婦のくせにデンタルIQ高いじゃん!いいね~」なーんて思ったみたいだ。
実は私は勉強会や仕事で同業の歯医者や衛生士と一緒に歯磨きをする機会が多いのだけど、この業界のヒトでもフロスを持ち歩いて毎食後使っているヒトは見たことがない。これじゃー、いつまでも日本のデンタルIQは上がらないね。
ウチでは、モチロン私も主人も毎食後歯ブラシと同時にフロスを使っている(ちなみに私の主人はアメリカ人)。アメリカに行くと、お手洗いで必死にフロスをかけている一般人も見かけることは多い。
ウチのクリニックの患者さんは、フロスの質問よりも、「どうやったら素敵なアメリカ人と結婚できるんですか?」なんてプライベートな質問の方が多かったりするのだが、「まずはフロスを毎食後使って下さい。」と答えるようにしている。