cskyousei’s article

東京渋谷CS矯正歯科クリニック、大の映画好きの院長が贈るとびきり素敵な歯のコラム

マルホランド・ドライブ Mulholland Drive

とりあえず私は映画をよく観る。テレビの連ドラなんかは忙しくてなかなか観ることができないのだが、夜遅くにビデオやテレビで1本、休みの日には劇場でできるだけ多くの作品を観るようにしている。飛行機でみんなが眠っていても一人で映画を観ちゃうほどだ。

たぶん1年間に300本以上は観ている。最近久々に面白い映画を観た。デイヴィット・リンチの「マルホランド・ドライブ」である。ツインピークスやロストハイウェイでリンチの作品に慣れてないと、1回観ただけでは内容を理解できないかもしれない。

「ダイアン」という何をやってもぱっとしない女の子。その上レズビアンの美しい恋人にも捨てられて…。自分の魂を悪魔に売り渡して、人生を理想の形にリセットするのである。リセットされた彼女の名前は「べティ」(映画はここからスタートするのだが…)。

べティはやさしくて、美しくて、才能があって、お肌もツヤツヤ、その上ハリウッドにコネもあって、将来のムービースター間違いなし!!つまりダイアンとは正反対なのだ。もしこれがティピカルハリウッドムービーならこの2人を同じ女優さんが演じるのだけれど、リンチの映画では、似ているけど別人がそれぞれのパートを演っているのでよけいに話がややこしい。

矯正家の私が一番気になったのは、駄目ダイアンの、側切歯が内側に入ったデコボコの歯並びである。リセットされて完璧なべティの歯並びは、本当に美しくて歯ぐきもピンク色!すばらしい人生には美しい歯並びが必要ということだ。

とかくストレスの多いこの世の中、好きな人と別れた時、仕事がうまく行かない時、誰だってダイアンのように人生をリセットしたくなる。そんな時こそ矯正治療を始めるイイ機会だと思う。悪魔に魂を売り渡さなくても、美しい歯並びは矯正治療で誰でも手に入れることができるのだから。